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コモエスタ、アミーゴ!
日本もメヒコ(メキシコ)も敗退したが、オレはまたもや生き延びて、帰ってきたぜセニョリータ。
出かける前はあんなにダウンしてたのに、メヒコの太陽発電で、バッテリーはビンビンだぜ。
やっぱオレって、旅しないと死んでしまう「トリップ中毒患者」だ。遊牧民とか、富山の薬売りとか、芭蕉族の末裔なのやもしれん。今日からオレを「股旅はぐれ鳥」と呼んでくれ。
さて今回は1カ月という短期間(サラリーマンにとっては夢の長期旅行らしい)だが、ハードで実り多き旅だった。
くわしい話は本を待ってほしいが、メヒコは、色彩と死と歓喜に満ちた国だった。 マヤやアステカをはじめ、これほど多様な先住民文化が残されている国も少ない。
いきなり空港からメキシコシティーにむかうタクシーでボラれ、かなり最悪の第一印象に落ち込んでた。その夜、見知らぬあんちゃんがおごってくれたタコス(メヒコの牛丼にあたいする主食)の美味しさが忘れられない。こういう無名の「救世主」に支えられて、オレの旅はある。
さまざまな困難があった。バスの行く手を左翼グループが切り倒した木で封鎖し、オレが通った数日後、そこで28人が射殺された。
マヤのピラミッドに立ち「時間の正体とはなにか?」を追及することからはじまり、
テオナナカトル(=マサテク語で神の肉=マジックマッシュルーム)の聖地「ウアウトラ」に巡礼した。「ウアウトラ」といっても日本ではなじみがないかもしれないが、ビートルズ、ボブ・ディラン、ティモシー・リアリーなどが訪ねたメキシコ最大のシャーマン、マリア・サビーナ(1985年に没)の家をおとずれた。サビーナの一番弟子イネスと「神の肉」を食らい、土地の精霊に導かれ、深遠なる旅をさせてもらった。
ロバしかいけない辺境の山岳地帯から世界一豊饒なアートを創りだすウイチョル族の秘祭に参加させてもらい、生け贄になった牛の屠殺まで手伝った。
ウイチョル族が巡礼する聖地「ウィリクタ」でヒクリ(=ペヨーテ=幻覚サボテン)を食らい、砂漠で一昼夜を明かしたたき火のまえに死んだ父親が現れた。
孤高の民ウイチョル族がサイケデリックな幻覚を毛糸やビーズをつかって表現したアートが、オレの胸を打つ。
さまざまなネイティヴ文化に接触してきたオレだが、5年間休止していたアートもはじめようと思った。
旅行記も小説も書きたいものは山ほどある。
めまぐるしい移動のさなか、シャープのハンドヘルドPCで「ケチャップ」を書き上げてしまった。もちろんビルで言えば鉄筋にコンクリートを流し込んだ段階だし、床、天井、壁、内装やインテリアをこれから整えていく。
それでも、ゴールは目の前だ。
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