鹿のカムイ
Yarn on canvas(116,7cmX91cm)
nearika No





 メキシコのウイチョル族から学んだ毛糸絵画「ネアリカ」の第一作目。
 オレがメキシコの聖地ウィリクタの砂漠でヒクリ(=ペヨーテ=幻覚サボテン)を食って見たビジョンだ。

 ウイチョル族はアイヌと同じように鹿を重要な食料源としていた。「すべてに神は宿る」という考えをもち、「我々は死者をふくめたあらゆる神の眼(自然)に見守られている」という。
 上部と両わきにある朝顔のような三つの眼はヒクリの形を表し、ハルシネーション(幻覚)による光の体験は、太陽であり、眼でもある。
 地層の上部から生える植物を鹿が食らい、その肉を、死を、人間が生のためにもらい受ける。

 50号キャンバス(116,7cmX91cm)に接着剤としてストロングメディウムを塗り、アクリル毛糸を貼っていく。絵の具で塗れば一瞬なのに、直径2mmの糸で埋めるのに何日もかかる。写真では見えないが、毛糸のうねりが渦を巻く。縄文土器でお湯を沸かすと渦ができるような求心力だ。
 気の遠くなるような毛糸貼り作業にかかわってくれた、ケンちゃん、タケちゃん、ヤスコちゃん、ミユキちゃん、アルさん、丸さん、加納さんに感謝を捧げます。

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