ギリシャ時代

中国、パキスタン、イラン、トルコと、半年間かかってアジアを横断したオレは、ついにヨーロッパ文明発祥の地ギリシャに到達した。
はじめの三ヶ月は、パルテノン宮殿へつづく坂道で似顔絵屋を開いて食いぶちを稼いだ。
もちろん違法なもんだから警察に追い出されるのはもちろん日常茶飯で、アクセサリー売りとの場所争い、 ジプシーにでっかいナイフで刺されそうになったり 、日銭を稼ぐのは大変だ。
それでも腕をあげ、日曜日にはオレのまえに長い列ができるようになった。
そんなころ、ババチョフとトトチョフ(母と父)が来ることになった。ついでに油絵の具セットをもってきてもらい、十日ほど両親の観光ガイド(トルコまでつきあわされた)をつとめたあと、クレタ島のパレオホラという小さな村に移住した。
窓から地中海の見える安宿(一日500円)に三ヶ月間滞在しながら、描いた作品がこれだ。

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