「真夏の夜の夢」感想集

2006年8月26日(土)開場18時 開演18時30分
場所 中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル1F 「カフェ・ポレポレ坐 」
   地図http://www.mmjp.or.jp/pole2/
料金 3000円(ワンドリンク付)
田口ランディ・月乃光司 ジョイント朗読会inポレポレ坐 「真夏の夜の夢」
出演 田口ランディ 月乃光司
ゲスト アイコ 雨宮処凛 切通理作 藤本由香里 村松恒平 AKIRA
ギター  タダフジカ

AKIRAのブログ
朗読イベント「真夏の夜の夢」
KENTARO
写真
KATSUMASA
あのイベント後に、自分で組んでいるバンド練習がオールで入っており、その翌日は別の仲間とバーベキューをしたので、すぐにメールを送りたかったのですが、すっかり遅くなってしまいました。。
ステージは本当に感動しました!二日経った今でも、未だに頭の中で「♪ダイジョ〜、マイフレン♪」「♪と〜どけ〜、祈りの歌!君の心につ〜きさされ!♪」と鳴り響いています。
間違いなく僕の心に突き刺さっています。
月並みなコトしかかけない自分がもどかしいのですが、生命力を感じました。鳥肌が立ちました。涙がこみ上げてきました。
ランディさんとの「オラ、メヒコ!!」を拝読させていただいてましたので、お名前は存じ上げていたのですが、著書を拝読させていただき、おんせんずの活動にも興味を持っていきたいと思っております。
ありがとうございました。とても元気になりました。
nao
魂が振動する、という体験を味わいました。
私の日記に感想を書かせていただきました。
どのようにして魂が震えるようになるのか・・・・・を教えてほしいt
本当に思いました。ありがとうございました。
またライブにどこかで顔ださせていただければ、とおもいます。
坪井
まさか、小生の心の中に輝いていたアキラさんにお会いできるとは思ってもいませんでした。そして、生の声を聴けて、泪をこらえておりました。固まってしまいました!!
お話をさせて頂いた時も、緊張して何を喋ってんだか解からない状況でした。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
アキラさんの「アヤワスカ」にショックを受け、宇部の藤本みどりさんのご実家にお電話して「アヤワスカ」を譲りうけ、それから、何回も何回も読みました。
本を読んだ時は30歳も過ぎていて、ドラッグへの回帰的感覚ではなく、もっとなんか人間の心理の探求というか、本来ある人の感覚的なものへの興味でいっぱいでした。
そして、できれば同じような探求をしてみたいと思っていました。
しかし、臆病で気が弱い小生にはとてもできずに、ただただ結局、日々の日銭稼ぎでいっぱいの生活を送っている次第なのです。
あっ、すいません、感想を書くメールでした。
ここから、感想文扱いとして頂けますでしょうか。
アキラさん、田口ランディさんを勝手に師匠と崇めてるファンです。
ランディさんが、イベントをされるという事で、何の内容もチェックせす、即決絶対行くべーと申込をしました。
仲間とともに東中野にやって来ました。
来てみると意外に会場も狭く、いやー何とか人数に入れて頂いて本当に良かったなあーとひと安心しました。
最初に出演された月乃さんのパワーには驚き。
ストレートな心の叫び。辛い過去の体験。入退院の繰り返し。
はっきり言って、勇気とパワーを頂ました。月乃さんの詩は最高。それから、トークがまたうまいんだ。
なんか、どんどん引き込まれていくんですよ。
もっと、もっとディープな話を聞きたかったけど、またイベントで聴ける事を楽しみにしております。
それから、よくメディアでお見かけする処凛さんのお話も納得だらけ!!真正面から世の中の矛盾と戦っているんです。思わず、一緒になって「家賃をタダにしろおおお!!」
なんて、叫んでしまいました。でもこれ、ちょっと無理あるかな。
と、前半を過ぎたあたりギターを持った方が出て来て・・・・・・えっ・・・もしかしたら・・アキラさん・・・・・・
ウッワー、すんげーイベント!って、腰を抜かしちゃいましたよ。
いつかお会いしたいといつもいつも願ってた方々がダブル(アキラさん・ランディさん)で登場してしまうんですから。
まさに、盆と正月が一緒になった感じ。
で、当然、アキラさんの生唄聴くなんて初めてだし、
もう、固りっぱなし。
いや、恥ずかしい話だけど、泪をこらえるので精一杯。
となりに友達がいるもんで、涙流してたなんてカミさんに言われたらちょっと恥ずかしいし。
なんか、しょうもない事で意地はりながら見てました。
最後は、ランディさんの著作の「転生」。
自分で読んだ時よりも、朗読して頂くとそのイメージの世界に引きずりこまれますね。しかも、筆者のランディさんが
読まれてるんだから。
それにしても、ホンワカとみんなを包みこむようなランディさんの暖かさって、いったい何なんでしょうかね。
なんか、とにかくすんげーオーラですね。
こんな感動を頂けるとは思ってもいませんでした。
そう、毎日、辛いことや嫌な事も多いけど、こーゆーいい事もあるんだ!!
これからまだまだ楽しい事も起こりますよ!!
絶対!!来年も開催してくださいね!!
楽しみに楽しみにしてます。
ありがとうございました!!!!!
MICA
昔からランディさんの本を愛読していて、月乃さんやアイコさんのこともテレビで知ってました。今回イベントへ足を運んだきっかけは、雨宮さんのブログにのっていたからです。
月乃さんの恥部も何もかもをさらけ出した絶叫に心が痛くて痛くて涙が一粒落ちました。
一人で行ったので、恥ずかしくて、ずっと涙をこらえていました。
本当に、皆さんのパフォーマンスは全てが興味深く、面白く、
私は何ひとつ落っことさないように、真剣に見つめていました。聞いていました。

その中で、最も衝撃を受けたのは、アキラさんでした。
「AKIRA-MANIAというHPやってます」とおっしゃって、
ああ!PCの”お気に入り”に入ってる!あの人なんだ!とびっくりしました。
これまた雨宮さん経由だと思うのですが、HPを拝見したことがあったのです。
トップの画像は忘れられません。すぐに思い出しました。
私ははっきり言って天邪鬼です。相当ひねくれ者です。
でも、アキラさんの歌う歌は、曲は、詩は、歌声は、そんな私の心に
突然猛突進してきて、でも優しくて、温かくて、我慢をしようしようとしても、
涙は溢れてとまりませんでした。

月乃さんとのコラボでは、力強く背中を押してくれたような、そんな気持ちになりました。
そして涙はまだとまりませんでした。
イベント終了後、まっさきにアキラさんのところへ行きたくて、でもなかなかたどり着けなくて、気づいたら、なぜかランディさんのサイン待ちの列にいました。って、ランディさんに失礼ですね・・・しっかりサインしていただきましたが・・・
そしてアキラさんのところへ駆け寄りました。CDがどうしても欲しくて、
でも残念ながら手持ちがなく・・・HPで拝見したら、DVDも本も出されているようで、コツコツ集めていきたいと思います。本当はライブに行って買いたいです!
関東らへんでライブの予定は当分ないのでしょうか?是非やってほしいです!
あと、「だいじょうぶマイフレンド」と、「祈りの歌」もCD化してほしいです!
こんな私ですが、優しくお話してくれて、名前まで聞いてくださって、
感激でした。私は人が怖かったし今も怖いし消えてしまいたいっていつもいつも思っていたけど、あのイベントに行けたことが、本当に、心から、良かったって
思いました。あの場にいた方全員に、感謝です。

イベント後は新宿ゴールデン街で一人飲み歩いていました。(年に一度の謝音祭ってのがあったんです)
なんと急性アルコール中毒になりかけました。
2回も駅員室で寝かせてもらいました。駅員さんにとっては仕事のうちかもしれないけど、
こんな私でも優しくしてくれるんだって、涙が止まらなくて、
アキラさんの、「私に気づいて」(うろ覚えでごめんなさい)っていう歌詞を思い出して、駅員室で号泣してしまいました。私もきっと、そう思ってるんだって思いました。
「あきらさーん、あきらさーん」と泣いていました。
でも誰も聞き取れなかったと思います。「あいああーん」になってました。
無事帰ってこれました。なんだか今は、何を考えても、運がいいなあ、って思えます。また落ち込んだり死にたくなったりするだろうけど、でもそれが人生かなとも思います。
すぐには集められないけれど、CDやDVDや本をコツコツとって思ってます。
素敵な時間をありがとうございました。
あおい
「真夏の夜の夢」、本当にありがとうございました。AKIRAさんが受け付けの方に頼んでくださって、貴重な場に居合わせることができました。
しかも打ち上げの帰りの私の貧血!おつかれのところに御迷惑をおかけしてしまって本当にすみません。でもAKIRAさんがそばにいてくださったからとても心強かった。
この世に偶然などないのなら、本当に奇跡的に終電にも間に合って、ホント、AKIRAさんはすごいなあ!

真夏の夜の夢は始めから度胆をぬかされっぱなしでした。ランディさんと月乃さんの爆笑トーク、月乃さんのポエトリーリーディング、絶叫する月乃さんの言葉の力に、どん底からはいあがってきた力に、そしてやさしさに、心臓がどくどくと震えました。
藤本さんの「紅天女」にもびっくり。あれ?でもこれもこれでいいんだな。
村松さんの短いけれどあたたかい詩。
雨宮処凛さんのシュプレヒ・コール!いいぞいいぞ!作業所の工賃もあげてほしいな!
みんな月まるまる働いても一万ちょっとしか手にできない。難しいけどなんとかならないかな。そんなことも思いました。
切通理作さんは私のいってた和光大にいらっしゃったこともあって、不思議な縁を感じました。声をかけてみればよかったな。確かランディさんも和光にご縁があったということを何かのエッセイで読んだおぼえがあるけどこれは私の記憶違いかもしれない。

そしてAKIRAさんの歌。これはもう、なんでこんなにAKIRAさんの歌は心に届くのだろう?
心がくしゃみした朝、今まで私はこんな私の隣にいてくれる人はいないって思ってた。でも今は、信じられる…
だいじょうぶマイフレンド、アイヌモシリ一万年祭ではじめてきいたときから、旅の途中もくりかえしこの歌が心のなかでひびいてました。
そして、祈りの歌。人を何人かへだてた隣でランディさんが身をのりだしていました。
この歌はもう本当に、何度でもきいていたい。私も祈らずにはいられらない。
さあ届け、祈りの歌、君の胸につきさされ、…

そして月乃さんとのセッション、力強く、AKIRAさんと月乃さんの言葉がびんびんとひびいてくる。いったいどれだけのborderが存在するのだろう?borderの数があればそれだけ、いやそれ以上の痛みが存在する。今夜この場所に居合わせた人はきっとなにかのborderをのりこえてゆくだろう…
アイコさんと月乃さんがかわす言葉に胸をしめつけられました。
飛び入りの主婦の方の朗読もまたよかった。
そして、ランディさんの「転生」、以前読んだことがあったのですが、今回の朗読は本当にすごかった。めぐるめく生の軌跡、ただただランディさんの才能に圧倒されま
した。
真夏の夜の夢。この夏あったことは夢?そうなのかもしれない。それにしてはあまりにもリアル、あまりにも脳裏に深く深く焼き付いている。絶対に、たとえこれからの日常の記憶がつみかさなってゆくにしても、忘れない。みんなが生きた生の証し。
AKIRAさんの歌、やよいさんの物語、ONSENSの音楽、満天の星空の下わかちあった夜、今回の旅でであえたみんなのこと…
Daiさんに会えました。笑顔がとてもいい、ほんとに素敵な人。AKIRAさんの周囲に集まってくる人はなんでこんなにおもしろくて素敵な人が多いんだろう?アフリカの旅の話やワタリガラスの入れ墨のわけや星野道夫さんの話をして、その場にいあわせた人たちと楽しいひとときをすごすことができました。パンもとってもおいしかった!
ほんとうにもう、AKIRAさんには感謝しています。ありがとう、AKIRAさん!
のん
のんさんのミクシ日記より転載。

 ランディさんの「こんばんはー!」という明るい声に迎えられ席に着きました。開演までの間、ランディさんの『被爆のマリア』を購入しサインもいただきました。
 出演者のみなさんのそれぞれのパフォーマンスを堪能し、ランディさんの「また来年♪」のしめの歌が終わってから、AKIRAさんからONSENSの『ぬちどう宝』のCDを購入しサインとハグをしていただいて会場を後にしました。帰り道、足が地面から10cmくらい浮いてましたねー。
 お会いしたかった、月乃さんやアイコさんのパフォーマンスも見られて夢のような時間でございました。
 同じ空間にいられたことを幸せに思います。みなさまありがとう!!!
田口けいこ
田口けいこさんのミクシ日記より転載。

イベント終了
二十六日のイベントは、立ち見の人も出るほど大盛況でした。事前に定員に達してしまったため、お断りした方もたくさんいらっしゃいます。ほんとうにごめんなさい。
そして、来てくれたみなさん、ありがとう。三時間以上、あんな狭い場所で座りっぱなして疲れたでしょう?でも、ほんとうに真剣に聞いてくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。
ゲストのAKIRAさん、アイコちゃん、雨宮処凛さん、切通理作さん、藤本由香里さん、村松恒平さん、司会のつなぶちようじさん、スタッフの林みず枝さん、こさきりゅうぞうさん、こがさん、上野さん、ポレポレのみなさん、物販担当のミカちゃん、モモ、名伴奏をしてくれたタダフジカさん、そして相棒の月乃光司さん。その他、影で支えてくれたたくさんのみなさん。ありがとうございました。
想像以上の盛り上がりに、私が一番びっくりしました。よかった。まったくぶっつけ本番状態で、どうなることかと思っていました。
でも、人間力ってスゴイと思った。だって、あのイベントの三時間の間に「田口さん、これどうしたらいいですか?」って私に聞いてきた人が誰もいなかった。それぞれ、自分の役割分担を決められたら、みんなが自分の判断で動いていて、人の指図をあてにする人が一人もいなかった。このメンバーならなんだってできると思った。明日、会社を作ったら大儲けできるだろう。それなのにそれぞれが「生きがたい」とか「人とうまくやれない」とか「自分ってダメ」と悩んでいたりする。それが面白い。ほんと変だ。ここまで完ぺきにできる人たちが何を悩んでいるのだろうか……。でも、悩んでいるから、それがこういう力になるんだと思った。傲慢じゃないから、ちゃんと周りの人を見ているんだと思った。自分の頭で考える人ほど、会社では使い難いのだろう。
 私は若い頃にOLをやってたことがあるが、その会社で「ダメOL」としていじめを受けていた。本当にオマエはダメだと言われた。口ごたえするな、いちいち「なぜですか?」と言うな。だまって言われたことをしろと怒られた。問題児と呼ばれて、会社では誰も相手にしてくれなかった。「こうしたほうが、いいのでは?」と提案すると「それはオマエが考えることではない」と言われた。でも、考えるのが人間だろ〜!!!!
 というわけで、ほんとうに楽しい時間をみなさんと過すことができました。
 また、来年、お会いしましょう。
たがめいぬ
たがめいぬさんのミクシ日記より転載。

マイミクの紫苑さんと待ち合わせをして 花子と三人で行ったのだが 実は紫苑さんろお会いしたのも初めて 花子と二人ドキドキしながらの待ち合わせだったけれど 文章の通りの素敵な方だった。
そして なんと開演前にはランディさんに紹介までしていただいた。
終了後には本にサインまで頂いて かなり有頂天。
そうそう イベントの内容もすごく素敵だった。
中でも印象に残ったのは アイコさんという方の朗読。
月乃光司さんとの掛け合いでの朗読だったのだけれど とっても素敵だった。
みんな伝えたい事をもっているんだな〜 って そして僕にもきっとそれは伝わってきているんだって思えた。
ランディさんの朗読がまたすごかった。
すごい才能の持ち主なんだなあ って思わず会場に居るのを忘れてしまった。
小さなお嬢さんが ランディさんの本やゲストのアキラさんのCDを売りに来た時は思わずタイの物売りの女の子を思い出して とっても嬉しくなってしまった。
帰りに品川駅のトイレの鏡で自分の顔を見たら とってもすっきりした顔をしていた。
こんな自分の顔は最近見ていなかったきがする とっても不思議な気がした。
なにか悪いものが取れたような 良い顔をしていた。
切通理作
切通理作さんのミクシ日記より転載。

初の朗読会
 朗読会というものには昔から興味があった。
 でも自分は「評論家」なので、詩や小説のように朗読向きなものは書いていないかもしれない。
 数年前、自前で朗読会をしたいと思ってそれ用に新しくお話を書いてみた。
 僕の妻が死んで猫になって「朝まで生テレビ!」に出て愛を叫ぶ、というカミさん自身が見た夢を物語にしたのだ。
 でもなんとなく日常に紛れてしまい朗読会構想は実現しなかった。
 やっぱり、なんの成算もなく新しいことに自前でチャレンジするっていうのは、なかなか出来ないものだなと思った。
 でもそのとき書いたお話をアレンジして切り張りして、『失恋論』という本に載せた。
 さる26日、田口ランディさんから朗読会に誘っていただいた。ランディさんからは「『失恋論』で奥さんが猫になる夢を見た部分はどうですか」とリクエストいただいた。
 なるほど、と思った。
 しかし、猫の部分だけ読んでも読者に伝わるだろうかと不安もあった。
 そこで、忘れていたことを思い出した。
 もともと自分は数年前、朗読会をやろうなどと夢想していたはずではないか。しかもあの猫の話で。
 かつてのぼんやりした夢の実現として、そのお話を原型の形にほぼ戻した形、つまり『失恋論』とは別バージョンで読ませていただこう、と決意した。
 この別バージョンは主人公も僕とは別の名前だし、猫の名前も違う。猫の名前は『失恋論』では「うめ」、もとの原稿では「もも」なのだが、これは両方とも僕の飼い猫の名前。
 今回は「もも」バージョンだったわけだが、会場にも来ていたランディさんの娘さんの名前も「もも」ちゃんだったことに後で気づいて、ちょっとうろたえた。意識していたら、名前だけは「うめ」にしていただろう。
 『失恋論』収録の際はほとんどカットしたが、この別バージョンでは「朝まで生テレビ」の部分が妙に膨らんでいて、宮崎哲弥さんや大谷昭宏さん、藤井良樹さんみたいな人が出てきたり、田原総一朗さんの亡くなった奥さんとのバックボーンが詰め込まれていたりと、盛りだくさんな内容になっている。
 妻の夢の中で、猫になった自分に大谷昭宏さんが目を細めて、意外にこの人いいオジサンかも!?というディテールまでハッキリあったのだ。
 田原総一朗さんは妻と恋人を長年二股かけて両方とも癌にしてしまったという、業の深いドーランオヤジである。
 当日、他の仕事があって駆けつけねばならなかったのでリハーサルに参加できず、自宅で最初から最後までためしに読んでみた。
 すると、意外に長く、22分かかった。パソコン用紙の印字で11枚分だった。
 朗読の時間は10分。半分以上カットせねばならない。
 
 そこで細かいディテールを落として用紙7枚半ぐらいまでに縮めて、あとは「すみません15分ぐらいかかるかもしれません」と事前に断ればいいかなと皮算用した。
 本番は、やや早口だったかもしれないと反省したが、ちゃんと話は聞き取れたという声があったので少し安心した。
 最後のランディさんの朗読が虫や犬、人間と短い人生を繰り返し転生する魂を妥協なくシリアスに描いた作品だったので、僕のはそのソフィスティケートバージョンかも、と勝手に思った。ひょっとしたら、そこまで考えてランディさんは猫の話をリクエストしてくれたのかもしれない。
 ランディさんの、なにかが降りてきたような朗読はすごかった。
 猫の話を書いているとき、三行先を思い浮かべるだけで涙が出て、号泣しながらやっていたことを思い出した。
 批評を書いているときには一度も体験したことのない感情だった。
 それでいて、僕は妻を裏切り、別の女性に恋していたのだから、まったく人非人としか言いようがない。
 僕の朗読が終わった後、ランディさんから「失恋論ってどんな本なのか、みんなに一言」というツッコミがあったので、僕はこのお話を書いていたときの自分のその矛盾した状態を告白せざるを得なかった。
 「とっても情けない本です! ぜひ皆さん読んでください」とランディさんは言ってくれた。おかげで会場に置いてもらえた本が何冊か売れた。
 当日、ひきこもりとアル中経験者である月乃光司さんやさまざまな方たちの朗読やパフォーマンスは、人間の持つどうしようもなさ、恥ずかしさ、情けなさをさらけだし、じかに言葉を届けようとするものだった。
 共演した藤本由香里さんが「底を打つ」感覚だと言ったが、まさにジョン・レノンが求めたプライマル・スクリームそのものに触れた一夜だった。
 その中で、自分の朗読はややこざっぱりとしていたかもしれないが、いい機会を与えていただいた。
 月乃さんたちは、なにかのジャンルや形にのっとって表現しているのではなく、草も木も生えないかもしれない場所で、いやそうだからこそ、自分の感じたものをじかに伝えようとしていた。だからこそ、聴く側にもまっすぐ入ってくることが出来るのだ。
 僕も、形に囚われるばかりでなく、新しいことでも躊躇せず、出来るようになりたいと思った。
AKO
アコさんのミクシ日記より転載。

2006年8月26日(土)
田口ランディ・月乃光司 ジョイント朗読会inポレポレ坐
「真夏の夜の夢 〜一夜限りの出会いだけれど〜」
出演:田口ランディ 月乃光司  ギター:タダフジカ
ゲスト:雨宮処凛 切通理作 藤本由香里 村松恒平 アイコ
駅を間違えて一つ隣の駅に力強く降り立つ。
というスタートを切ったわたし。
月乃さんは月乃さんで、朗読に使う小道具のバットを 新潟から梱包もせずにそのまま持って来た
っていう素敵さ。なんで捕まらなかったんだろう。
会場についたらすでにお客さんがギュウギュウで その中でコロコロと聞こえる笑い声にハっとしたら ランディさんが月乃さんの自虐バナシに大口あけて笑っていて それを見たら幸せがドカーンと来てソワソワしました。
気持ちよく笑う人って、どうしてまわりを幸せにするのかしら。
朗読はいたこなんじゃないかと思うくらいの迫力で あまりにすごすぎて途中で世界に飲み込まれて
おなかが痛くなりました。そのくらい凄まじかった。
実は、前にも同じ経験があって 強迫神経症絶頂期にランディさんの「縁切り神社」という本に
同じく飲み込まれすぎてしばらくその本に触れなくなってしまい 男の子のアノ本のごとくベットの下に隠していて 少しづつ読み進め、購入から数ヵ月後にやっと読みきった。
という逸話があったのです。
それでも気になって気になって気になってしまうあの感じ。
つまりは、わたしランディさんがとても好きなのです。
朗読、本当にすばらしかったです。
鳥皮みたいに鳥肌が出た。
雨宮さんがメイドルックに真っ赤な拡声器で朗読をしていたり AKIRAさんと月乃さんのどん底コンビが復活したり
哀愁のカサブランカを朗読するというクリティカルヒットな 朗読をする方がいたり、紅天女が実在していたり、
出演した方、全てが濃くて面白くてとっても素敵だった。
あとおとーさん(あだ名)がビデオカメラ撮影スタッフをしていて ラジオ体操第二とかにありそうな、どう考えても無理じゃないかな という姿勢で撮影していたので、筋肉痛になってないか心配です。
わたしの目標。
いかにして濃い人生を歩くか。
それはいかにして人と出会ってゆけるか、だと思うのです。
自分が持っている時間の中、もっと人に会いたい。話がしたい。
啓介
啓介さんのブログ日記より転載。

 以前もこのコラムで書いた「こわれものの祭典」の人たちを迎えて、作家の田口ランディーさんが、東京の東中野で「真夏の夜の夢」というイベントを行った。つい先日、宮城までコンサートを聴きにいったAKIRAも来て歌った。こわれもの代表の月乃さんが、朗読パフォーマンスでついに音速の壁を破った!! 
 真夏の夜の夢には急ごしらえのスタッフで参加。ビデオカメラを回し続ける。モニター見続け、眼ボケボケ。でも、集中した4時間!!はすばらしかった。奇跡的な現場に立ち合わせていただきました。謝々。
 新潟で出会った若い友だち、ユースケも東中野に来ていた。そこからメキシコに送り出す。メキシコ市に住む魂友のエミリオに手紙を託す。ユースケは、メキシコのシャーマンに会いにいくんだ。その他にも、たくさんの友だちが来ていて、もっとゆっくりしたかったが、終わったらすでに夜中だった。
ハニー
ハニーさんのミクシ日記より転載。

 ポレポレ坐での朗読会、行ってきました。
 まず、月乃光司さんが思ったより若くて、透明な明るさを持っていることに軽くびっくり。
 月乃さんは、対人・醜形恐怖で引きこもりになり、アル中に。精神病棟に三度入院した後、10年前の入院を最後にお酒を断ち、4年前からそれぞれの<病気自慢>の仲間と一緒に、「こわれ者の祭典」と銘打って、自作の詩(メッセージ)の朗読等のパフォーマンスをやっていらっしゃいます。詳しくはHPを。
http://niigata.cool.ne.jp/cat_girl/koware/hajime/hajime.html
 新潟の方なんですよね。今年は学会も新潟だったし、新潟大学に特別講義にも呼ばれているし、なにやら新潟に縁のある年。
 月乃さんの朗読は素晴らしくて、ほんとうに言葉がまっすぐ届く。なんと精神科のカルテ開示請求でもらった自身の「カルテ朗読」というのもあって、そうか、なるほど、こうやれば病気は力になるんだ! と感じました。
 次は私の出番なのですが、月乃さんの言葉があまりにもまっすぐ届くので、うーーーむ、「作られた『紅天女』は違うかもしれない。『私の居場所はどこにあるの?』のラストでも朗読した方がよかったかも…」などと考え始めましたが、もういまさら変えられないし、せっかくコスプレもしてきたのですから、「えい、ままよ」腹を括って出ることにしました。マイミクでもあるAKIRAさんが即興のピアノで伴奏をしてくれ、おかげですごくかっこよく聞こえたと思います。AKIRAさん、ありがとう!
 マイミクの村松さんの「食欲詩集」続いての歌を禁じられて歌詞を朗読する苦しみを見せるという「哀愁のカサブランカ」はめっちゃめちゃ受けてました。これも「そうか! その手があったか」。
今度「歌っちゃいけないカラオケ大会」やってみようかな。
 かなりの生きがたさを抜けた後ゴスロリメイドルックの右翼活動家として有名な雨宮処凛さん(彼女の自伝『生き地獄天国』は名作です)は、フリーターの労働組合をつくっているそうで、「メイド喫茶の時給をあげろーーー」等のシュプレヒコール。一緒に声をあげて気持ちよかった。
 ゲストコーナーの最後は、これもマイミクの切通理作さんで『失恋論』の最後の方にある猫になった妻の話の原型バージョンを朗読。
 第二部はAKIRAさんのライブで幕をあけ(「祈りの歌」素晴らしかった)、月乃さんとの“アル中VS.ジャンキー”の「どん底シスターズ」のコラボも。AKIRAさんはかつて南米を放浪し、麻薬の売人をしていたこともあるのです。これも詳しくは彼のHPや著書を読んでみてください。
 続く月乃さんとアイコさんのコラボも、二人とも声が素晴らしく、引き込まれました。アイコさんは強迫神経症だそうで、その症状は変わらないものの、こうやって「こわれ者の祭典」の活動をしていると「なんだ、このままでもいいんだ」と思って、症状を受け入れられ、生きやすくなる、と言っていたのが印象的でした。(とてもかわいい方で「紅天女、かっこよかったです」と言ってもらって嬉しかったです)
 ここで「私も詩を読みたい」と会場から飛び入りの方が出たのも印象的。これもすごく場に適った、いいものでした。
 そして、きわめつけがランディさんの朗読。『転生』という作品の朗読だったのですが、もう、何かが乗り移っているとしか思えない。次元の違うものでした。びっくりしました。作品も生命すべてを巻き込むエネルギーをもったもので、これを聞いて私も「紅天女」でよかったんだ、と思いました。そう思った方は多かったようで(切通さんもそういってたし、飛び入りの方の朗読もこれでなお意味をもった)、ほんとにトリにふさわしいものだったといえましょう。
 こうして3時間半におよぶイベントは幕を閉じたのですが、ほんとうに気持ちよかった。こんなに、まっすぐ出てまっすぐ届く言葉を聞いたのは久しぶりです。
 そして強く感じたのは「底を打つ力」ということ。出演していた方はみんなどこか「底を打つ」体験をしていて、それが言葉を届ける根本の力になってる、そんなことを思ったのでした。
music contents
HOME