宗教画シリーズ

ルネッサンス文明の都フィレンツェから、バロック絵画の中心地マドリッドに移住した。
オレとしては印象派のパリに住むつもりが、パリっ子マーク(ジャンキー時代の親友 。現在は弁護士をやっている) がヴァケーションでいなかったので、プラド美術館でも見に行こうと軽い気持ちでスペインに行った。
マドリッドのソル広場から五分のレストラン 「どん底」で、一年半ぶりに日本食(カツ丼)を食った。すると、姉妹店「秋」を二週間後にオープンするのでコックを募集しているという。なにをかくそうオレはニューヨークで三年以上も日本レストランで働いたシェフなのだ。
あれよあれよと話が決まり、オーナー津田さんのやっているアクセサリー問屋の地下室に、スペインチャンピオンであるジャーマンシェパード太郎の世話もするという約束で居候先まで決まった。
市がやっているシルクロという美術学校で学生証をもらい無料でプラド美術館に通 いつめた。巨大な南米大陸を征服したスペイン、カソリック文明が生み出した宗教画に圧倒されたが、 根っからの天の邪鬼であるオレは、2000年にもおよぶ宗教画史に反旗をひるがえした。
独断と偏見で、自分流の宗教画を描きはじめた。


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